住宅塗装なんてどれも同じでは、と思っていませんか。実は住宅塗装には種類があります。そしてその種類は使用する塗料によって分けられているのです。こちらの記事では住宅塗装の種類や選ぶポイントについても解説します。住宅塗装の種類を知って、どの種類を選ぶかを決めることで、快適な空間作りに役立ててください。
1. 住宅塗装の種類
塗装の種類は塗料によって分けられるということですが、それは塗装工事の流れ自体にはあまり違いがないからです。基本的には足場を組み、洗浄、塗装という流れで、順序が入れ替わることがあっても、内容は変わりません。変わる部分と言えば塗料なのです。塗料には色を付ける役割の他にも、さまざまな機能を持っています。
塗料の種類と機能
それでは塗料の種類と機能について紹介していきます。
- アクリル…発色がよく光沢もあり、軽量で塗りやすい塗料です。塗料の中で最も安価ですが耐用年数が短いので、短いスパンでの塗り直しが必要になります。
- ウレタン…柔らかく密着性に優れており木材にも使用可能です。剥がれにくく硬度もあるので外壁にも適していますが、独特の光沢感は好みが分かれます。
- シリコン…耐久性、耐水性に優れ、費用とのバランスもちょうどいい塗料です。結露が発生しにくいという特性もあります。
- フッ素…耐熱性、耐寒性に優れており、幅広い気候に対応可能な塗料です。酸性雨や紫外線にも強く、汚れても雨で流れ落ちるため、屋根に使われることが多くなっています。
- ラジカル…チョーキング現象の発生を抑えるための塗料です。塗膜の劣化や変色を防ぎます。
- セラミック…断熱塗料、遮熱塗料というものがあります。低汚染性の機能があるため汚れにくく、エコで耐久性にも優れた塗料です。
- 光触媒…紫外線が当たることで汚れを分解、雨水で洗い流してくれる塗料で、耐用年数もとても長いです。
- 無機…汚れにくく不燃性が高い塗料です。ただ単体では固すぎて扱いにくいので、少しの有機物と混ぜて使用します。
- ナノテク…防カビ効果、防火性の高さ、シックハウス対策に対応した塗料です。取り扱っている業者は少ないです。
2. どの種類を選ぶべき?
これだけ多くの種類があると、どれがいいのかわからなくなってしまうでしょう。実際に決める場合は、その土地の気候に合っているか、費用、耐用年数、業者が得意な塗料などを考慮して決める必要があります。なかなか決められないという場合には、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討するのが一番いいです。業者によっては扱っていない塗料もありますし、業者の対応の仕方がいいか悪いかも見極められます。ですので、まずはプロに気になっていることを聞いておきましょう。
3. まとめ
住宅塗装の種類は塗料によって分けられ、塗料に至っては9つもの種類があります。それぞれに魅力的な機能がありますが、費用や耐用年数など注意したい点もありました。どの種類が1番かはその時々、場面ごとに違ってきますので、まずは見積もりから始めることをおすすめします。